タリ・イーソン
基本情報 -Imformation-
- 生年月日:2001年5月10日
- ドラフト時の年齢:21歳
- 学年:ソフォモア(2年生)
- 身長:203cm(6'8)
- 体重:98kg(217 lbs)
- ウィングスパン:218cm(7'2)
- 所属:ルイジアナ州立大学
- 国籍:アメリカ
- 出身:シアトル(ワシントン州)
- 出身高校:ガーフィールド・ハイスクール
- ポジション:SF・PF
長所 -Strength-
ディフェンス能力
- 今シーズンのスティールが平均1.9本と高い。
長い腕と読みを活かしてスティールすのが非常に上手い。 - オンボールのドライブに対するディフェンスも優秀。
足を動かし、胸をで相手の進行を妨げる。
1〜4番までスイッチして守ることができる万能性もある。 - クローズアウトからのコンテストが上手い。
また、クローズアウトの後のリカバリー能力の高い。 - ヘルプディフェンスでも非凡さがある。
パスのコースの読みや2線でヘルプのタイミングも抜群。
サイズ・機動力
- トランジションでの切り替えが速い。
203cmのサイズながらトランジションで先頭を走る脚力がある。 - ジャンプ力・フィジカルで積極的にセカンドチャンスにも絡む。
- ガードについて行けるフットスピードとブロックできるジャンプ力がある。
スコアリング能力
- 今シーズンのポイントが平均16.9点と高水準。
- 力強いドライブでシュート決める。
リム周りのシュートの内、55%が味方からのアシストではなく独力での得点となっている。 - フリースローを貰う回数が多い。(平均5.7本)
フリースローの確率は8割と高い確率である。
短所 -Weakness-
シュートの安定性
- スリーポイントの確率が約36%で、
本数が平均2.4本とあまり打っていない。 - ドリブルからのシュートは上手くなく、
ミドルレンジのジャンパーも効果的ではない。 - シュートフォームがあまり良くなく、
顔のすぐ右にボールをセットするため、守られやすい。
ターンオーバー
- ドライブ時に身体をコントロールできず、
ターンオーバーにつながることがある。 - ボール保持の際に隙を作りやすく、
ハンドリングが甘いときがある。 - ダブルチームや密集地帯での判断も良くない。
左手の精度
- 右手に頼ることが多く、左手を使うことがあまりない。
- 左手でのドライブ、レイアップの頻度・精度の改善はマスト。
所感 -Impression-
タリ・イーソンは、ガーフィールド・ハイスクール時代、元NBA選手のブランドン・ロイの指導を受けており、州大会ではパオロ・バンケロを擁するオディア・ハイスクールを倒して、大会MVPに選ばれています。大学はシンシナティ大に進み、フレッシュマンシーズンはAACのオールフレッシュマンに選出されるも、翌年はルイジアナ州立大学に転向しました。そこで、SECのシックスマン賞を受賞しており、実績は十分です。
彼の最大の魅力はディフェンスの多様さであります。スティールが上手く、ブロックもできる姿はシクサーズもマティス・サイブルを彷彿とさせます。また、ヘルプディフェンスも上手く、ゆくゆくはゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンのようなディフェンスアンカーにもなれるといいですね。このドラフトクラスでは、ジェレミー・ソーハンと並ぶトップのディフェンダーであります。しかし、課題はソーハンと同じくオフェンスであります。ソーハンよりもオフェンスのスタッツの数字は良いものの、極端に左手を使えないことやターンオーバーが多い点、オフェンスでの活かし方などを考えると、ソーハンの方が総合的に見て評価されていてイーソンの方が後に指名かなと思いますが、実際はドラフト当日にならないとどういった結果になるかわからないですね。
ドラフト順位予想
11位〜20位
フィットチーム
今年のシーズン当初はモックドラフトのリストに彼の名前が載ることはありませんでしたが、シーズンが進むにつれて評価を上げて、1巡目の中盤まで来ました。現在では、良くてロッタリー圏内に入れるぐらいで、悪くても20位ぐらいで指名されるはずであります。
フィットするチームはウィングが薄いシカゴ・ブルズになります。2021−2022のブルズは、下馬評よりも勝てていたもののプレーオフでは、バックスにあっさり負けてしまいました。その要因として、ウィングのディフェンスが弱かったことが挙げられます。ヤニスを守るためにカルーソをマッチアップさせていましたが、本来はウィングかビッグマンをつけたいはずです。しかし、ブルズのロスターにはそのような選手があまりいませんでした(パトリック・ウィリアムズぐらい)。そこで、イーソンがいれば少し試合の内容が変わっていたかもしれないです。ヤニスのようなビッグウィングを守れ、ヘルプでも活躍できるディフェンスインパクトが彼にはあると思っています。