パオロ・バンケロ
基本情報 -Imformation-
- 生年月日:2002年11月12日
- ドラフト時の年齢:19歳
- 学年:フレッシュマン(1年生)
- 身長:208cm(6'10)
- 体重:113kg(250 lbs)
- ウィングスパン:213 〜216cm(7'0〜7'1)
- 所属:デューク大学
- 国籍:アメリカ
- 出身:シアトル(ワシントン州)
- 出身高校:オディア・ハイスクール
- ポジション:PF
長所 -Strength-
フィジカル・サイズ
- 身長208cm、体重113kgとすでにNBAでも通用する体躯を持っている。
レブロンやグリフィンといったフォワードの中でもフィジカルが強い選手に似ている。 - ハーフコートでのドライブやトランジションでコースト・トゥ・コースト時にはディフェンダーを弾き飛ばしてリムに到達できる。
1on1のスキル
- 1on1を仕掛けるときの動きが多彩で、ロッカーモーション(シミー)からドライブを、
ジャブステップからジャンパーを狙える。 - ピボットも上手く、ポストやリム周りからステップスルーでディフェンダーを抜いてレイアップを決められる。
- カウンタームーブも多く、スピン、ハーフスピンを駆使してディフェンダーを翻弄させる。
プレーメーカー
- クロスコートのパスをさばくことができる。
NBAでバンケロぐらいのサイズを持っている選手でクロスコートのパスを出せる選手はなかなか希少である。 - 1on1からでもカッターへパスする選択をできたり、ドライブからキックアウトもできる。
- ロブパスを出す能力もある。ハイローの合わせやショートロールの役割をこなせ、ゾーンアタックなどのオプションになれる。
短所 -Weakness-
シュートの安定性
- スリーポイントの確率が33%で、フリースローの確率は72%とシュートがとてもうまい部類ではない。
- 自分でクリエイトしたミドルジャンパーはあるが、キャッチアンドシュート(C&S)は苦手。
- コーナースリーの外し方が良くなく、ボードにボールが当たるケースが多い。
ディフェンスでの貢献
- クローズアウトが雑でドライブ対してあっさり抜かれるときがある。
ディフェンスの能力がないわけではないので、所属するチームによっては向上できる。 - リムプロテクションが上手くないが、
ブロックできる身体能力やツールはあるので意識改善が必要。 - コーナーからのスリーポイントシュートへコンテストしにいかないときがある。
ボールストッパー
- 1on1で打開する能力があるが故に、たまにパスの流れをと止めてしまうときがある。
パスは上手いので改善できる。 - シュートを打てるタイミングで躊躇してチャンスを逃してしまうときもある。
所感 -Impression-
パオロ・バンケロはおしゃれな名前からもわかる通りイタリア系のアメリカ人で、母親のロンダは元WNBAでもプレーしたことのがあるようです。バスケってDNAが大事ですね。
彼のプレースタイルとしては、前述の通り、パワーフォワードとしてインサイドにゴリゴリアタックしていく中で、ミドルシュートを織り交ぜていくようなプレーです。自分でオフェンスをクリエイトできるのでPOでも活躍できそうです。ただ、ディフェンスの意識は要改善であります。能力がないわけではないので改善に期待しましょう。
また、彼の魅力の1つはパスの能力が高いところです。そのため、ボールハンドラーとしてオフェンスの起点になれたり、屈強な身体を使ってスクリーナーとしても機能することができます。ピック&ロール(PnR)のハンドラーとロールマンどちらでも役割をこなせるのは戦術の幅を広げてくれます。特にパスの能力からショートロールするには適任かと思います。スリーが安定して入ればピック&ポップ(PnP)もでき、さらに幅が広がりますね。
ドラフト順位予想
1位〜3位
フィットチーム
ロケッツは再建中なので、ボールを扱える機会が多いはずです。ジェイレン・グリーン、KPJ、シェングンといい若手が多くタイムラインがあっています。マジックやサンダーも再建中のドアマットチームなので、問題なく合うと思うのですが、ロケッツの方がサイズのあるボールハンドラーがいないのでフィットすると思いました。(一応、マジックにはフランツ・ワグナー、サンダーにはポクゼフスキーというサイズのあるハンドラーがいる。)
チェト・ホルムグレンやジャバリ・スミスの記事でも書いた通り、彼も2022年のドラフトクラスの中ではTop3のうちの1人の選手です。他の2人と違うのは、圧倒的に身体が出来上がっているという点です。なので、個人的にはバンケロはシーズンの序盤から比較的安定して活躍できると思っています。(シーズン後半にはチェト・ホルムグレンとジャバリ・スミスは本領発揮しそう。)
ディフェンスが改善されれば、Top3の中でも最も万能な選手になることは間違いないでしょう。