チェット・ホルムグレン

基本情報 -Imformation-

  • 生年月日:2002年5月1日
  • ドラフト時の年齢:20歳
  • 学年:フレッシュマン(1年生)
  • 身長:213cm(7'0)
  • 体重:88kg(195 lbs)
  • ウィングスパン:228.6 cm(7'6)
  • 所属:ゴンザガ大学
  • 国籍:アメリカ
  • 出身:ミネアポリス(ミネソタ州)
  • 出身高校:ミネハハ・アカデミー
  • ポジション:C、PF

長所 -Strength-

デフェンスの汎用性の高さ

  • リムプロテクション能力が高く、ブロックが上手い(シーズン平均3.7本)
    ドロップデフェンスを主体とするチームにフィットする
  • オールスイッチは難しいが、サイズの小さい選手にもスイッチもできる
    ビッグマンの中ではスイッチができる
  • クローズアウトの能力が高い
    ロバート・ウィリアムズⅢ(セルティックス)のように3Pシュートのブロックができる

オフェンスでの万能性

  • センターでありながら、シュート・パス・ドリブルのすべての能力が満遍なく高いオールラウンダー
  • 7フッター(213cm)の長身ながら、トランジションでボールを自ら運んでリムへ持っていける
    トランジションからスリーはステフィン・カリーを彷彿とさせる
  • アリウープパスのターゲットにもなれ、リム周りのFG%も高く、フィニッシュがする力がある(FG60.7%)

その他

  • ハイローアクションやショートロールからの展開でパスをさばく能力がある
  • ディフェンシブレイティング(100ポゼッションあたりの失点数)が78.7で全米1位

短所 -Weakness-

フィジカル

  • 身長・腕の高さあるが、明らかに身体の線が細いため、NBAのフィジカルに苦戦するかも
  • フィジカル差を埋めるため、身体が出来上がるまではファールが増える可能性がある
  • スリーポイントのシュート能力が高いため、リム周りにいることが多くなり、オフェンスリバウンドが取る

ターンオーバー

  • バックコートからボールを運べる反面、ターンオーバーにつながるリスクが大きなる
  • ボール保持、特にドリブル中は、彼よりも小さくコーディネーション能力が高い選手にスティールされやすい

その他

  • シュートがよりコンスタントに入るように改善が必要
    FT%もビッグマンの中ではまずまずだが71.7%は微妙にシュートの再現性が低い
  • また、フリースローをもらう機会が少ない(FTARate35.4%)

所感 -Impression-

チェット・ホルムグレンはアメリカ待望の万能型のビッグマンです。現代(2022年現在)のNBAでは、センターの層が厚く、今年のMVP候補に3人のうち2人がセンターでヨキッチ、エンビードです。また、もうひとりのMVP候補であったヤニスもサイズがあり、センターに近いビッグマンです。さらにセンターポジションでも3Pシュートが打てる選手が多くカール・アンソニー・タウンズ、クリスタプス・ポルジンギスなどがその代表的な選手です。大型の万能センターがリーグのトレンドであることは間違いないです。さらに、これらの選手の共通点として、アメリカ国籍ではないということです。現在のアメリカはセンターにおいて他の諸外国と比べると層が薄いです。バム・アデバヨやマイルズ・ターナーなどのビッグマンはいるものの、上記にあげたMVP候補と比べると格落ち感が否めません。 しかし、このホルムグレンがNBAでスターダムを駆け上がるころには、アメリカのセンターの中でトップの選手に仲間入りすることは間違いないポテンシャルを秘めています。NBAで順調に成長していけば、上記のMVP候補たちと遜色のないプレイヤーになれるロマンがあります。彼はヨキッチほどのオフェンス能力、特にパススキルはないいものの、ディフェンスにおいてはヨキッチにはないリムプロテクションの能力があるのが彼の魅力の1つでもあります。また、オフェンスでもセンターとは思えないハンドリングでコートを駆け上がり、時にはトランジションで3ポイントを射抜く能力を持ち合わせています。2021年U-19の世界大会では、アメリカ代表としてチームを牽引して、優勝へ導き、MVPにも輝いており、世代の中で最高の選手であることは間違いありません。

ドラフト順位予想

1位3位

フィットチーム

オーランド・マジック

2022年のドラフトでは、Top3の選手(チェット・ホルムグレン、パオロ・バンケロジャバリ・スミス)が固いとされています。そのため、ドラフトの順位は1〜3位に収まると思いますが、個人的にはその3選手の中でチェトが能力の最大値が高くポテンシャルがあるように感じているため、1位指名権を持っているオーランド・マジックが指名すると思っています。
また、オーランド・マジックには、AAU時代から高校・大学までチェトとずっとチームメイトであった去年のドラフト5位指名されたジェイレン・サッグスが所属していることは見逃せない点であります。マジックに指名されて、チェット・サッグスのデュオでNBA に旋風を巻き起こして欲しいなと思っています。他にもマジックには、コール・アンソニーやフランツ・ワグナーなど伸びしろ十分な若手選手がたくさんいるので、その中のコアとしてチェットが選ばれる可能性は低くないと思います。
仮にマジックに指名されなくとも2位指名権を持つサンダーや3位指名権を持つロケッツもマジックと同様に若手がいますが、どちらのチームもセンターの層が薄いので、チェットはこれらのチームどこでも活躍できる出場時間・役割を与えられるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA